こんにちは、にしだしおです。
いつもありがとうございます。
みなさんの周りに、ミスをしたのに謝らない人はいませんか?
たとえば、
街中でぶつかってきたのに「チッ」と舌打ちしてくる人。
仕事でミスったのに、非を認めようとしない同僚。
浮気をしたのに、謝らないどころか「オマエが悪い」と逆ギレしてくるパートナー。
そういう人は、「自分が悪い」ってぜんぜん思ってなさそうに見えることも多いですよね。
でも実は逆で、罪悪感があまりにも強いがゆえに謝れない場合もあるんです。
人はなにかミスや失敗をしたときに、「許してもらえる」と思えると、自分の「申し訳なかったな」という気持ちも認めやすくなり、素直に謝ることができます。
だけどミスや失敗に、実際よりも大きな罪悪感を抱いてしまうと、自分のミスや失敗を認められなかったり、誰かに押し付けたくなったりします。
結果として、素直に謝れなくなってしまうことがあるんですね。
そして何を隠そう、実は私も謝れない人だったんです!

私が数年前まで働いていた職場では、毎年8月のちょうど今ごろの時期に、広島か長崎に2泊3日ほどの研修に行く行事がありました。
どちらも、1945年に原爆が落とされた都市です。
私の職場には、戦争や平和、人権問題について学んだり考えたりする文化があったんですね。
広島・長崎それぞれの平和祈念式典に合わせて現地に行って、語り部の方から被爆体験を聞くようなフィールドワークを大事にしていました。
ある年の8月、上司と私で、10人ほどを引率して広島に出張することになりました。
そのときに上司が「空いた時間に、原爆遺跡ツアーをしようか」と提案してくれたんです。
私も「いいですね!」と大賛成して、出張前日に2人で、みんなに配るための資料を準備しました。
そして完成した資料は、私が責任をもって持ち帰りました。
ところが。
出張の当日、私はその資料を家にわすれてしまったんです。
そのことに気が付いたのは、集合場所に到着する10分前!!
私は「うわ~~~やっちゃった。私のアホドジバカ(>_<)」と自分を責め、さらに、上司にめちゃくちゃ責められている10分後の自分を想像して、ズーンと落ち込んでしまいました。
でも同時に、ムカムカと怒りがわいてきたんです。
「上司が言い出しっぺなんだから、彼が資料を持ち帰ればよかったのに。上司は自分勝手だよ」
と、いきなり上司への文句がいっぱい出てきたんですね。
そのときの私は、自分のミスをものすごく責めました。
せっかく上司ががんばって色々考えながら作ってくれた資料をわすれてしまうなんて、取り返しがつかないことをしてしまった……と。
実際にしてしまったことよりも大きな罪悪感を感じて「こんな私は絶対に許してもらえない」と思った私は、見事に「私のせいじゃない。これは上司が悪いんだ」と、他人に罪をなすりつけようとしたわけです。
「え、そんな小さなことでも謝れないの?」
そう思った方もいるんじゃないでしょうか。
本当にそうですよね(^^;
私も、今ならそう思います!
でも当時の私は、こんな世界に住んでいました。
「完璧じゃない私は、きっと愛されないし許してもらえない」
「ミスをする私は、人から批判され、罰せられるに違いない」
……なかなか殺伐とした世界ですね。
そう思っていると、目の前の人は「私を罰する人」に見えてくるんです。
どうせ謝っても許してもらえないなら、謝るだけ惨めだし、なんか謝りたくないんです。癪だし。
そして「上司だって悪い!!」と、必死に相手に責任を押し付けようとしていったわけですね。
でもそういう態度って、周りから見ると「ぜんぜん悪いと思ってないし反省してない」と映るので、周囲の怒りを買ってしまうことがあります。
そして周りから怒られたりすることで、「ほらやっぱり私は許してもらえないんだ」と、自分の世界観を強化していったりもするんですね。
こんなふうに、資料をわすれたことに気づいてから集合場所につくまでの10分間、困ったり怒ったり、なんとか責任転嫁できないものかと目まぐるしく考えた私でしたが……。
でもね、何度考えても、やっぱり私のミスなんです。
前日、自分で「私が持ち帰りますよ」って言っちゃったし。
私が家にわすれてきちゃったのは、100%誰のせいにもできないし。
私は自首するような気持ちで、「素直に謝るしか道はない……」と降参せざるを得ませんでした。
われながら、このときよく「謝ろう」って思えたなと思うんですが(笑)
その頃の私はもうカウンセリングを受けていたので、「ちゃんと人に頼る」ということを意識していたことも大きかったかもしれません。
集合場所で上司と顔を合わせた私は、
「昨日つくった資料をわすれちゃったんです。本当に私のドジで、せっかく準備したのにごめんなさい」
と謝りました。
私は、「上司に絶対責められる!」って思っていたんです。
だけどその予想ははずれました。
私の謝罪を聞いた上司は、
「え~しょうがないなぁ。いいよいいよ、資料はなくても充分ツアーできるから、大丈夫!」
と笑ってくれ、むしろ私を元気づけてくれました。
「あれ? こんな簡単に許されちゃうんだ~?」ってビックリしたことを、今でもハッキリ覚えています。
謝れない理由
私たちは、弱い自分・間違える自分・上手くできない自分といった「ダメな自分」にコンプレックスを感じて、そんな自分を嫌ったり、許せなかったりします。
そして「こんなダメな自分は絶対に愛されない」と思って、誰にも見せないように隠そうとするんですね。
コミュニケーションがうまくいかない1番の原因は、自分自身を責めていることを相手に伝えられないからだといわれます。
このブログを読んで、
「あ、私も ” 謝れない人 ” だわ」
と思った方がいたら。
私たちは、普段は意識していないけれど、
「こんな私は絶対に愛されない」
「私は批判され罰せられる」
という世界に生きていて、そんな自分を知られたら責められてしまう!と感じているようなんです。
でも、信じられないかもしれませんが、人はみんな、あなたのことを「愛したい」と思っているんです。
「信じてください」と言われてもなかなか信じられないと思うんですが(^^;
まずは、ぜひ頭の片隅にこのアイデアを置いてみてくださいね。
そして勇気はいりますが、あなたが隠したい「ダメな自分」も含めて相手にコミュニケーションしてみると、人はそんなあなたのことを簡単に笑ってくれ、愛してくれますよ。
いつもありがとうございます。
みなさんの周りに、ミスをしたのに謝らない人はいませんか?
たとえば、
街中でぶつかってきたのに「チッ」と舌打ちしてくる人。
仕事でミスったのに、非を認めようとしない同僚。
浮気をしたのに、謝らないどころか「オマエが悪い」と逆ギレしてくるパートナー。
そういう人は、「自分が悪い」ってぜんぜん思ってなさそうに見えることも多いですよね。
でも実は逆で、罪悪感があまりにも強いがゆえに謝れない場合もあるんです。
人はなにかミスや失敗をしたときに、「許してもらえる」と思えると、自分の「申し訳なかったな」という気持ちも認めやすくなり、素直に謝ることができます。
だけどミスや失敗に、実際よりも大きな罪悪感を抱いてしまうと、自分のミスや失敗を認められなかったり、誰かに押し付けたくなったりします。
結果として、素直に謝れなくなってしまうことがあるんですね。
そして何を隠そう、実は私も謝れない人だったんです!

謝れない気持ち・私の場合
私が数年前まで働いていた職場では、毎年8月のちょうど今ごろの時期に、広島か長崎に2泊3日ほどの研修に行く行事がありました。
どちらも、1945年に原爆が落とされた都市です。
私の職場には、戦争や平和、人権問題について学んだり考えたりする文化があったんですね。
広島・長崎それぞれの平和祈念式典に合わせて現地に行って、語り部の方から被爆体験を聞くようなフィールドワークを大事にしていました。
ある年の8月、上司と私で、10人ほどを引率して広島に出張することになりました。
そのときに上司が「空いた時間に、原爆遺跡ツアーをしようか」と提案してくれたんです。
私も「いいですね!」と大賛成して、出張前日に2人で、みんなに配るための資料を準備しました。
そして完成した資料は、私が責任をもって持ち帰りました。
ところが。
出張の当日、私はその資料を家にわすれてしまったんです。
そのことに気が付いたのは、集合場所に到着する10分前!!
私は「うわ~~~やっちゃった。私のアホドジバカ(>_<)」と自分を責め、さらに、上司にめちゃくちゃ責められている10分後の自分を想像して、ズーンと落ち込んでしまいました。
でも同時に、ムカムカと怒りがわいてきたんです。
「上司が言い出しっぺなんだから、彼が資料を持ち帰ればよかったのに。上司は自分勝手だよ」
と、いきなり上司への文句がいっぱい出てきたんですね。
そのときの私は、自分のミスをものすごく責めました。
せっかく上司ががんばって色々考えながら作ってくれた資料をわすれてしまうなんて、取り返しがつかないことをしてしまった……と。
実際にしてしまったことよりも大きな罪悪感を感じて「こんな私は絶対に許してもらえない」と思った私は、見事に「私のせいじゃない。これは上司が悪いんだ」と、他人に罪をなすりつけようとしたわけです。
「え、そんな小さなことでも謝れないの?」
そう思った方もいるんじゃないでしょうか。
本当にそうですよね(^^;
私も、今ならそう思います!
でも当時の私は、こんな世界に住んでいました。
「完璧じゃない私は、きっと愛されないし許してもらえない」
「ミスをする私は、人から批判され、罰せられるに違いない」
……なかなか殺伐とした世界ですね。
そう思っていると、目の前の人は「私を罰する人」に見えてくるんです。
どうせ謝っても許してもらえないなら、謝るだけ惨めだし、なんか謝りたくないんです。癪だし。
そして「上司だって悪い!!」と、必死に相手に責任を押し付けようとしていったわけですね。
でもそういう態度って、周りから見ると「ぜんぜん悪いと思ってないし反省してない」と映るので、周囲の怒りを買ってしまうことがあります。
そして周りから怒られたりすることで、「ほらやっぱり私は許してもらえないんだ」と、自分の世界観を強化していったりもするんですね。
こんなふうに、資料をわすれたことに気づいてから集合場所につくまでの10分間、困ったり怒ったり、なんとか責任転嫁できないものかと目まぐるしく考えた私でしたが……。
でもね、何度考えても、やっぱり私のミスなんです。
前日、自分で「私が持ち帰りますよ」って言っちゃったし。
私が家にわすれてきちゃったのは、100%誰のせいにもできないし。
私は自首するような気持ちで、「素直に謝るしか道はない……」と降参せざるを得ませんでした。
われながら、このときよく「謝ろう」って思えたなと思うんですが(笑)
その頃の私はもうカウンセリングを受けていたので、「ちゃんと人に頼る」ということを意識していたことも大きかったかもしれません。
集合場所で上司と顔を合わせた私は、
「昨日つくった資料をわすれちゃったんです。本当に私のドジで、せっかく準備したのにごめんなさい」
と謝りました。
私は、「上司に絶対責められる!」って思っていたんです。
だけどその予想ははずれました。
私の謝罪を聞いた上司は、
「え~しょうがないなぁ。いいよいいよ、資料はなくても充分ツアーできるから、大丈夫!」
と笑ってくれ、むしろ私を元気づけてくれました。
「あれ? こんな簡単に許されちゃうんだ~?」ってビックリしたことを、今でもハッキリ覚えています。
謝れない理由
私たちは、弱い自分・間違える自分・上手くできない自分といった「ダメな自分」にコンプレックスを感じて、そんな自分を嫌ったり、許せなかったりします。
そして「こんなダメな自分は絶対に愛されない」と思って、誰にも見せないように隠そうとするんですね。
コミュニケーションがうまくいかない1番の原因は、自分自身を責めていることを相手に伝えられないからだといわれます。
このブログを読んで、
「あ、私も ” 謝れない人 ” だわ」
と思った方がいたら。
私たちは、普段は意識していないけれど、
「こんな私は絶対に愛されない」
「私は批判され罰せられる」
という世界に生きていて、そんな自分を知られたら責められてしまう!と感じているようなんです。
でも、信じられないかもしれませんが、人はみんな、あなたのことを「愛したい」と思っているんです。
「信じてください」と言われてもなかなか信じられないと思うんですが(^^;
まずは、ぜひ頭の片隅にこのアイデアを置いてみてくださいね。
そして勇気はいりますが、あなたが隠したい「ダメな自分」も含めて相手にコミュニケーションしてみると、人はそんなあなたのことを簡単に笑ってくれ、愛してくれますよ。