こんにちは、にしだしおです。
いつもありがとうございます。

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先週末は、カウンセリングサービスの母体である、神戸メンタルサービスが毎月開催しています、ヒーリングワークベーシックにアシスタントとして参加していました。

この2日間のワークショップでは、心理学の基本的な考え方を学んだり、少人数のグループに分かれて、学んだことを実習で体感していくようなことをします。

「ありがとう」を言いそびれている人~私の場合


ワークショップの中で、
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「助けてください」
「愛しています」
という4つの言葉を言いそびれている人に、思いをこめて伝えるというグループワークがありました。

私たちが誰かと交わすすべてのコミュニケーションは、この4つの思いのどれかを表現している、なんて言われたりします。

たとえば
「お父さんにありがとうを伝えたい」
と思い浮かんだら、同じグループの人に「お父さん役」をお願いして、自分の気持ちとともに「ありがとう」と伝えてみる、という実習です。

4つの言葉を言いそびれている人は誰かな? って考えると、家族、かつての上司、友だち……色んな人が思い浮かびます。
ぜんぜん誰にもなんにも言えてない気がする……!

その中で、1番強く思い浮かんできたのは、近所のおばさんでした。
「私、おばさんにありがとうって伝えそびれてるな」と思いました。

おばさんは、私の育ての母でした。

おばさんからの手紙


私の両親はずっと共働きで、すごく忙しい2人でした。
朝ごはんを家族で食べたあとは、ほとんど毎日、寝るまで顔を合わせないような生活。
じゃあ、夕ご飯とかお風呂とかどうしていたのか? というと、おばさんが全部引き受けて、私の面倒をみてくれていたのでした。

おばさんにひらがなやカタカナを教わり、手芸や編み物も、料理を教えてくれたのもおばさんでした。

そういえば私が結婚したときに、おばさんからもらった手紙があるはず……と思って、引っぱり出してきました。
その手紙には、こんなことが書かれていました。
気恥ずかしくもありますが、公開させていただきますね。

しおちゃん、結婚おめでとうございます。
うぶ湯からあのやわらかい小さな体にガーゼをかけて、びっくりさせないようにお風呂に入れました。
もみじのような小さな手で落とされまいとしっかりとつかんできました。

お母さんが区議会議員の時に、しおちゃんが産まれました。
大切なお仕事のため、おばさんがお母さんのかわりに保育園の送り迎え、学校の授業参観、運動会、学芸会と参加しました。

保育園の1~2歳児の運動会など、自分の行きたい方へ走ったり、先生もゴールまでやさしく見守ってくれました。
あの頃のしおちゃんの可愛かった時の事が、なつかしく思い出されます。

しおちゃんも適齢期だし、いつ結婚の話がきけるのかと、ずっと気にかけておりました。
待ちに待ったしおちゃんの結婚。おばさんも本当にほっとしています。
本当におめでとう。

今度は御主人と仲良く明るい家庭を二人で作って行く事を願っております。
しおちゃんの小さい時に使っていた「ねんねこ(ママコート)」・「かめのこ」、にしだ姉妹のためにとっておきました。
時代遅れで笑われると思ってましたが、おばさんが捨てられなかっただけなのかもね……。

良い子、良い娘に育ってくれて本当にありがとう。
〇〇さん(夫のことです)、しおちゃんの事よろしくお願い致します。
本当におめでとうございます。

手紙を受け取った当時、「うちのお母さんより、お母さんらしい……」と驚愕したことをよく覚えていますけど、いま読み直してみても、おばさんがこんなに私のことを守って愛してくれていたことに、あらためてビックリして、感謝で胸があたたかくなります。

そう、私は自分がこんなに愛されていたなんて、今までぜんぜんわかっていなかったんです。

私は、「お母さんに育ててもらえなかった」と母を恨むことにたくさんの時間を使ってきました。
私の意識は、「育ててくれなかった母」、そして「かわいそうだった私」にばかり向いていました。
だから、おばさんがこんなに私を大切に育ててくれていたことに、ぜんぜん気が付けなかったんですね。

でも、おばさんは私のことをずっと愛してくれていたんだなぁ。
そんなことを、こないだの土曜に初めて発見したんです。

おばさんは3年前に亡くなったのですが、そういえば私は一度も「育ててくれて、ありがとう」って伝えられなかったことにも、初めて気が付きました。

今では、母からもらった才能や恩恵もいっぱいあるなと思えるようになりましたが、もしかしたら私の中には、おばさんから受け継いだものもあるかもしれない。

そう思うと、お母さんが2人もいた私は、自分で思っていたよりも ”かわいそう” な子ども時代じゃなかったのかも。
そんなふうに思いました。

近いうちにお墓参りに行って、私の思いをいっぱいこめて、言いそびれていた言葉を伝えてこようと思います。
おばさん、私を育ててくれて、本当にほんとうにありがとう、と。

「ありがとう」を言いそびれている人は誰でしょう?


みなさんにとって、「ありがとう」を伝えそびれている相手は誰でしょうか?
ちょっと思い浮かべてみてほしいんです。

そして、どんな「ありがとう」を伝えられていないかな? って、思いを馳せてみてくださいね。

言いそびれている「ありがとう」に気が付いたとき、
「実は私は愛されていた」
「気が付かなかったけど、見守ってくれてる人がいた」
もしかしたら、そんな「意外とラッキーだった自分」を発見できるかもしれません。

まずはイメージの中で、その「ありがとう」を伝えてみましょう。
そして、もし思い浮かべた相手がご健在なら、直接思いを伝えられると良いですね。
とてもとても勇気はいりますけど!

私も、母や父や姉、夫、元上司や友だち、色んな人に言いそびれていることがいっぱいあります。
本人に直接伝えると想像するだけで「いや~ムリムリムリ」って思っちゃいますけど(^^;
でもやっぱり大切な人たちだから、思いを分かち合えたらステキ。

みなさん、一緒にトライしていきましょうね。