
こんにちは、にしだしおです。
いつもありがとうございます。
今はカウンセラーをしている私ですが、以前は、私もカウンセリングを受けていました。
カウンセリングサービスのHPに掲載している カウンセラー紹介 にしだ しお では、
「私が初めてカウンセリングを受けたのは、30代半ばでした。」
と書いているんですが、厳密に言うと、カウンセリングを受けて初めて「良かった」と思えたのが、30代半ばだったんです。
実は、その前にも一度カウンセリングを受けてみたことがありました。
私が初めてカウンセリングを受けたときのこと
それはたしか27才の頃で、私は、当時お付き合いしていた人と別れた直後でした。
死ぬんじゃないかと思うほど苦しくて、ゴハンも食べられないし眠れないし、急激に痩せて生理も止まっちゃうし。
「わぁー、ドラマでよくある失恋って現実にあるんだ」とぼんやり思いました。
自分から振ってしまった罪悪感から、
「私なんてこの世界から消えた方が良いのかな」
という思いと、
「いやいや、アイツが悪いんだよなんで私がこんなに苦しまなきゃいけないのよ?」
というのと、
「そもそもちゃんと育ててくれなかった親が悪い」
という思いが秒ごとに入れ替わり、
そして
「こんなドロドロした自分は、やっぱ存在しない方が世界のためだな」
というところに戻る、という無限ループから抜けられなくなった私は、必死でネットを彷徨いカウンセリングという藁をつかんだのでした。
初めてカウンセリングを利用したときの感想は、
「お金払って知らないおじさんに悩みを
相談して、私は一体なにをやってんだ……」
という感じ。
一言でいうと「惨め」でしょうか。
ものすごく落ち込んで帰ったのを覚えています。
われながらヒドい感想(笑)
「金を払わないと誰にも悩みを話せないなんて、私には友だちがいないのかよ」
「カウンセリングを使うなんて、そんなに弱い人間だったのか私は」
そんなふうに感じていました。
実際には、カウンセリングはとても良かったんです。
そのときのアドバイスが後々まで役に立ったし、初めてちゃんと悩みを打ち明けることができて、しっかり聞いてもらえたことでスッキリしていた自分もいました。
だけど……というか、「それだけに」と言った方が良いかな。
「ダメだ、このままカウンセリングを続けたら私は依存的な弱い人間になってしまう!!」
と猛烈に怖くなって、1回だけで行くのをやめてしまったんですね。
そしてその後10年近く、カウンセリングサービスのHP内の 「ご相談事例集」 を読み漁る日々を送ることになりました。
カウンセリングが怖くなってしまったワケ
そのときのカウンセリングで印象的だったのは、
「あなたは悪くないですよ」
「あなたの行動には、ちゃんと理由があったんですよ」
というようなことを言ってもらったことでした。
友だち付き合いや恋愛関係、家族などなど、誰かと関わっていれば関係がうまく行かないときも出てきます。
そんなとき、私はうまく行かない理由はずっと「自分が悪いからだ」と思っていました。
だから、カウンセラーから
「あなたは悪くないですよ」
「あなたの行動には、あなたなりの理由があったんですよ」
と言ってもらえたことに本当に救われる思いがしたんですね。
1回のカウンセリングでそんなに救われたなら、そのまま受け続けていたらもっと早い時期に、もっといっぱい救われていたんじゃない? って思いませんか?
いや~、ほんと私もそう思います!!
でも、私は怖くなってしまったんです。
なにがそんなに怖かったのかというと……
その頃の私の世界というのは、
「何事も人に甘えないで1人でがんばるべき。
いまの状況も自業自得なのだから、
自分でなんとかしてこそ一人前」
という感じでした。
「人に頼る=弱い人間=私はクズ」
という公式が、無意識だけど自分の中にあって、なんでも1人でできることが「普通の人間」の常識だと思っていたわけです。
それが「あなたは悪くない」なんて言われてうっかり信じちゃったら、1人でがんばる世界にもう戻りたくなくなっちゃうじゃないか!
そうしたら「私はクズ」確定だし、みんなにもバレちゃうじゃないか~!
そのことが、めちゃくちゃ怖かったんだと思います。
当時の私に、いま言ってあげたいこと
当時の私に、いまの私が何かを伝えられるとしたら、こんなふうに言ってあげたいなと思うんです。
「人を頼るのはクズと堅く思っていたあなたがカウンセリングで人を頼ったなんて、バンジー飛ぶくらい怖かったでしょ? そんなあなたは、すごく勇敢だよ~!」
それまでの私は、1人でがんばるのが良いことだと信じていたんですよね。
この信念を手ばなして、今まで(自覚としては)やったことのない「人を頼ること」を試してみるのって、本当に怖いことなんです。
だって、やったことがないから、うまくいくイメージが持てないんですよね。
もっと言えば、小さいころ頼れる人がいなかったとかなんらかの理由があって、1人でがんばる人になっているわけで。
自分のやり方を手ばなして、未知の方法にトライしてみたこの子のことを私はめちゃくちゃ褒めてあげたいです。
そして、いま
「カウンセリングを使ってみたいけど、怖いな~」
と思っている方にお伝えしたいこと。
それは、
「あなたには、私がかかってしまった時間よりももっと早く、もっと簡単に生きることがラクになってもらいたい!」
ということなんです。
そのために、すごく勇気はいるけれど、一歩ふみだしてカウンセリングの扉を開いてみてくださいね。
あなたにお会いできることを楽しみにお待ちしています(^^)