こんにちは、にしだしおです。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

20代、失恋の痛みから
「こんな死ぬ思いをするなら、
 金輪際、決して二度と恋愛はしない!!」

と、自分に強い呪いをかけた私。

そして感情を抑え込んで見ないようにした結果、
「好きってなに?」
と、恋する心がわからなくなってしまったのでした。

前回はコチラ。
好きってなに?~恋する心を取りもどす(1)
good-friends
私の浮気をきっかけに元カレと別れたとき、
私は「失敗してしまった」と強烈に感じました。
2人で幸せになるはずだったのに、
相手も自分も傷つけて、友だちも親にも心配をかけて、
だれも幸せにならなかった。

2度と失敗しないためには
もう恋をしなきゃ良いんだ!と考えた私は、

人を好きになっちゃダメ。
人に近づきすぎちゃダメ。


こんな禁止事項を、自分自身に課したわけです。

この呪いが解けて、

人を好きになっても良い。
人に近づきすぎたらめっちゃハッピー!


って思えるようになるにまでに、
私の場合はとても時間がかかったんですが、
そこには大きなきっかけがありました。

呪いが解けるきっかけ


そのきっかけとは、
自分の苦しい思いを友だちに打ち明けたことでした。
「話すぞ~!」と決意して打ち明けた、というよりは、
罪の意識があまりにも重たすぎて1人では抱えきれず、
ポロポロこぼれてしまった……という感じでした。

当時を思い返してみると、そういえば私は
自分の浮気のことを何度か友人に話していたんです。

話すときは、こんな感じ。
「実は私、浮気しちゃったんだよね~、あはは~!」
あくまで軽く、「軽薄」といっていいくらいの態度。

誰かに私の苦しみを吐き出してしまいたい。
でも、私がやったことは絶対に誰にも許してもらえないだろう。
「私のような最低最悪な人間は、
 消えてしまった方が世界平和に貢献できる」
って本気で思うし、私がダメなことは自分が1番わかってる。
なのに他人にまで「あんたはクズだ」と言われたら、
自分が生きる価値のない人間だということが証明されてしまう……。

私は、そんなことをずっと考えていました。
だからあまり深刻な空気にならないように、
あくまで軽く話すことしかできなかったんです。

友人たちにしてみたら、
私が言外に「絶対にここには触れないでね!!」って
訴えているように感じたかもしれませんね。
結果として、私がものすごく悩んでいるということは
だれにも伝わりませんでした(^^;

でも、私のそんな軽薄な打ち明け話に
反応してくれた友だちがいました。
4~5人でおしゃべりをしていたんですが、
そのうちの1人がこんなふうに言ったんです。

「なにそれ? ぜんぜん面白くないし引くんだけど」

言葉としては、ものすごく辛辣でした。
でも私は、そんなふうに切り込んできてくれた子に
「本音を伝えてくれるこの人(たち)は、
 私にちゃんと向き合おうとしてくれている」
と感じたんですね。

そう感じたら、むりに貼りつけていた笑顔から涙があふれてきて、
自分がしてしまったこと、本当はものすごく苦しかったこと、
気が付いたら、ぜんぶ彼女たちに話していました。

彼女たちは最後まで黙って聞いてくれました。
そして
「私も、こんなしんどい思いがあるんだよね」
「こんな自分に本当にうんざりしてるんだよね」
って、恋愛での失敗&苦しいこと談義になったんです。
みんな、泣きながら話してくれました。

私はそれまで、
こんなに弱いのは、こんなに苦しいのは、こんなに間違っているのは
世界中できっと私だけなんだと信じていました。
でも彼女たちの話を聞いていたら
「私だけじゃなくて、みんな弱いんだ。
 実はみんな同じなのかもしれないな」
という思いがうまれたんです。

人とつながって生きる


自分のことを
「私は世界でもっとも弱くて間違った人間なんだ」
と思っているとき、
こんなにダメな自分を知られないように隠そうとして、
私は誰ともつながれていませんでした。
荒野を1人ぼっちで歩いているような孤独感が常にありました。

だけど、1人で歩き続ける苦しさに耐えきれなくなって
思わず人に打ち明けてしまったときに、
それを受け止めてくれる人がいて、
実はみんなも同じような気持ちを抱えていたことを知って。
ずっと「ダメな自分」だと思ってきた弱さ、苦しさの部分で、
私は人と本当につながれたように感じました。

荒野を1人、歯を食いしばって必死に歩いていたけど、
ふと顔を上げてみたら、実はみんな一緒に歩いてた。
そんな衝撃を、今でもはっきりと覚えています。

この体験があったから、すぐに次の恋愛に行けたか?
というと、実はそうでもなくて、この後だって
「やっぱり私なんてダメ人間だ」
って何度も何度もくさり、落ち込み、やさぐれましたよ!!

だけど私には話を聞いてくれる友だちがいて、
どうしら良いのかわからなくなったときは相談すれば良い。

くさり、落ち込み、やさぐれるたびに、
「人とつながる」練習を積み重ねてきたのかなって思います。
今でもまだ、へたっぴですけどね(^^;

私と手をつないでいてくれる人がいる。

その安心感を、積み木のように重ねて重ねて、また重ねて。
あるとき、ふと思ったんです。
「あ、私、パートナーがほしい。恋愛したいって思ってる」

そこからはけっこうスピーディーで、それから半年くらいで
彼氏(いまの夫です)ができました。

恋愛ってパートナーと2人でするものだけど、
2人の周りにも、手をつないで一緒に生きてくれる仲間がいたら、
世界はもっとのびのびと安心できる場所になると思うんです。
そして、のびのびした世界でなら、
自分の本当の気持ちを安心して感じられそうですね。

そんな世界を広げていけたらステキ。
これが、私の原点かもしれません。